蹄(ひづめ)を噛ませていたら歯が欠けた
とのことで来院されました。
右側上顎第4前臼歯の破折があり、露髄も起こっていました。
日頃から歯磨きをされていたので歯は全体的にとても綺麗でした。
下顎の切歯はどの歯も歯冠破折し、
そのうちの1本はぐらついていました。
第4前臼歯について飼い主さまは歯を残すことを希望されましたので
抜髄根管治療に向け、後日術前検査後、歯科処置を行いました。
プローブ検査
普段から歯磨きをされていたため、
歯周ポケットはほとんど1~3mmで炎症などもありませんでした。
ぐらついていた切歯は7mmありました。
レントゲン検査
右側上顎第4前臼歯の歯根部の明らかな異常はありませんでした。
下顎切歯のぐらついていた1本は歯根破折をしていることが分かりました。
検査により
破折した第4前臼歯は温存できると判断し、抜髄根管治療を実施しました。
歯根破折している切歯は抜歯処置を行い、
歯冠破折している切歯は歯冠修復を行いました。
歯神経ブロック
スケーリング
まずスケーリングで全ての歯の歯垢・歯石の除去を行います。
不衛生な物質の除去を行い、抜髄根管治療を行う歯への汚染を防ぎます。
ルートプレーニング