くしゃみ・よだれ・口が痛い<重度歯周病・口腔鼻腔瘻・内歯瘻>(ミニチュアシュナウザー 16才)歯科症例158-③

歯科処置158-②へ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

退院後段々食欲が戻り痛みもなさそうとのことでした。

処置から1週間後には歯肉の発赤も治まり始めていました。

 

処置から約2週間後にはさらに歯肉の発赤も治まり、

フードの食べ方にも勢いが出てきたとのことでした。

 

 

今回は重度の歯周病により歯槽骨が溶け、内歯瘻口腔鼻腔瘻が起こっていました。

重度の歯周病になると他にも外歯瘻顎骨折

細菌が全身にまわり他の臓器の疾患を引き起こすこともあります。

 

歯周病の症状がある場合、全身麻酔での歯科処置が必要ですが

高齢になり他に疾患があると麻酔をかけるのが危険だと判断し、歯科処置を実施できないこともあります。

歯周病にならないように予防することは大切ですが

歯の汚れやぐらつき、口臭など少しでも気になることがある場合は

なるべく早く診察を受けましょう!

 

今回のわんちゃんは術前検査し、歯科処置を行うことができました。

高齢ということもあり飼い主様も色々なことが不安だったと思いますが

歯科処置を決断されて本当に良かったと思います。

処置前は痛みがあり口をカクカクさせたり、フードをそっと食べたりしていたそうですが、

処置後は口をカクカクしなくなり、フードもガツガツ食べるようになったとのこと!

痛みがなくなりとても快適になったのだと思います。

歯磨きも頑張って続けられているので

処置から6か月後も歯がピカピカでした!素晴らしいです!

 

これからもお家でのデンタルケアで健康なお口を維持していきましょう!!

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧下さい。

 

2023年10月17日