歯がぐらぐらしている<歯周病>(トイ・プードル 12才4カ月 男の子)歯科症例132‐①

 

*上の前歯がグラグラしている

*触ると嫌がるので痛いみたい

 

上顎の切歯は歯肉が後退し、すべてぐらついていました。

 

以前、一度歯科処置を受けられ、その後歯みがきも頑張ってされていましたので、

歯垢や歯石は多くはありませんでしたが、切歯のぐらつきは進行してしまいました。

高齢でホルモン疾患のあるワンちゃん。

「痛みがあるのなら、いっそのこと抜いて快適にしてあげた方がいいのかな」と飼い主さま。

術前検査後、飼い主様とご相談の上、歯科処置を実施しました。

 

 

スケーリング

 

歯周プローブ検査

 

 

歯科レントゲン検査

上顎の切歯はすべて歯根の周りが黒く抜け、歯を支えている部分がとても少ないことがわかります。

 

右上顎第1後臼歯は歯周ポケットが9㎜もありぐらついていたので、レントゲンで確認したところ、

この歯も歯根部が黒く抜けていました。

 

これらの歯は、歯周病の進行により歯を支えている歯槽骨が吸収され、ぐらついています。

吸収がひどく、歯を残したまま痛みを取り除くのは難しいと判断し、抜歯処置を行いました。

 

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2021年06月17日