右奥歯が欠けた<破折・抜髄根管治療>(ミニチュアダックスフンド 2才)歯科症例175-③

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右上顎外4前臼歯

 

 

 

 

退院した日は大人しかったですが、

すぐに元気になり、フードも催促しています。とのことでした。

 

処置後1週間後の診察では、

抜髄根幹治療を行った右上顎第4前臼歯の歯肉の発赤は治まっていました。

 

 

 

わんちゃんの破折で来院される際の理由で一番多いのが、

今回のように硬い食べ物やおもちゃ噛むことで上顎の第4前臼歯が欠けてしまった・・・

というケースです。

わんちゃんの歯は強いから硬い物をあげたほうがいい。と誤解されている場合が多いのですが

わんちゃんの歯の表面のエナメル質は人より薄く、

強い力で噛むと簡単に歯が欠けたり、折れたりしてしまいます。

 

更に歯が欠けて露髄(歯神経が露出した状態)してしまうと、

時間経過と共に細菌感染が進行していくため、

破折を見つけたらなるべく早く受診していただくことが重要です。

 

今回は発見が早く、感染が歯根まで及んでいなかったため、

抜髄根幹治療にて歯を残すことができました。

上顎の第4前臼歯は食べ物の噛み切る役割がある大切な歯なので、

残すことができて良かったです。

 

毎日おいしくごはんが食べられるように、お家での歯みがきと

定期的な検診を続けていきましょう!!!

 

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧下さい。

2025年04月12日