
子犬の時は歯みがきをしていたが、いつの間にかしなくなってしまった。
気になることはないが、一度診てほしい。とのことで来院されました。
上顎犬歯と臼歯部分に歯垢・歯石の付着、歯肉の発赤が認められましたので、早期の歯科処置を行い、その後ホームデンタルケアにて口腔内の健康を維持していただくことをおすすめしました。

十分な術前検査を実地し、大きな問題は認められませんでしたので、安全に処置が出来ると判断しました。

プローブ検査
下顎切歯2本に不正咬合があり、その部分のポケットが深くなっていました。
スケーリング
ルートプレーニング
ポリッシング
歯科用抗生物質軟膏注入


<処置翌日>
「いつもより大人しくよく眠るが、食欲はあります。口を気にする様子もありません。」とのことでした。
<処置から8日後>
「元気も食欲もあります。口も気にしていません。」とのことでした。
歯肉炎もなく、歯は真っ白できれいなままでした。
この状態を維持していただくため、ホームデンタルケアについて説明いたしました。

飼い主さまは、お口のことで気になる様子はないということでしたが、私たちは歯科処置を行うことをおすすめしました。
それは、今、軽度な内であれば口腔内を健康な状態に戻すことができる可能性があるからです。
今回抜歯することなく、今ある歯を全て残すことが出来ました。
麻酔時間も短く、体への負担も最小限で済ませることが出来ました。
今後は、ホームデンタルケアと定期的な歯科検診を行ない、お口の健康をしっかり守りましょう。
歯周病が重度になってからの歯科処置は、抜歯をしなければいけないことも多くあります。
麻酔時間も長くなり、体への負担も大きくなります。
また処置前にすでに痛みを伴っていることが多く、処置をして炎症がなくなっても【口=痛い】という記憶から、ホームデンタルケアがお家で出来るようになるまで時間がかかる場合があります。
とよだ動物病院では、痛がる、食欲が落ちるなど、生活に何らかの問題が出る前に、早めの受診・処置をおすすめいたします。
京都市 左京区 動物病院 とよだ 歯科