口臭・前歯のぐらつき<歯周病>(トイプードル 5才)歯科症例166-③

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退院後は痛みや違和感で食欲が落ち、数日通院していただきましたが

退院から3日後には元気も食欲も元通りになったとのことでした。

1週間後の診察時では歯が真っ白で歯肉の炎症はほとんど治まっていました。

2週間後には歯肉の炎症が完全に治まり、歯周ポケットも浅くなっていました。

歯科用軟膏を再注入し、歯科治療処置を終了しました。

 

 

今回は、歯周病により歯がぐらついていました。

このわんちゃんは以前、無麻酔での歯石除去と麻酔下での歯科処置をしたことがあるとのこと。

 

無麻酔での歯石除去は、歯の表面の歯石は除去できますが

歯周ポケットの中の汚れが取れないため歯周病の治療にはなりません。

さらに器具によって歯面に細かい傷ができることで

歯垢・歯石が付着しやすくなり、歯周病の進行につながることがあります。

また無麻酔の場合、動物の急な動きに対応できず歯以外の場所を傷つけてしまうこともあり大変危険です

当院では必ず全身麻酔下での歯科処置を実施しています。

 

無麻酔での歯石除去の危険性について 詳しくはこちら

 

これからは歯磨きを継続して

お口を良い状態で保ちましょう!

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧下さい。

2024年04月30日