歯が折れている・触ると痛がる<破折>(犬 ジャックラッセルテリア 5才)歯科症例147‐③

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1週間後には抜歯処置を行った部分の炎症も治まり歯も真っ白でした。

 

 

今回は2ヵ所で破折していました。

顎の力や歯の状態、遊び方などによっては歯が折れてしまうことがあります。

わんちゃんは「噛む力は強いけれど、歯そのものは人より弱く割れやすい」ですので、

ガムやおもちゃを選ぶときには時には注意が必要です!!

 

特に第4前臼歯は、わんちゃんでは破折が多くみられる歯です。

今回のように両側の歯が折れてしまう場合もあります。

右の歯は抜歯しましたが、左の歯は歯冠修復し温存することが出来ました。

 

歯を温存できるかどうかの判断には

破折してからの経過時間や破折面の状態、露髄の有無、歯根の状態など

全身麻酔下での歯の状態の確認と検査が必須です!!

破折を見つけられた場合は、早期の受診をおすすめします。

 

このわんちゃんは毎日歯磨きをされていたので

すぐに破折に気付いて受診されました。

毎日の歯磨きは歯周病の予防だけでなく

お口の中の異変の早期発見という意味でもとても大切です。

 

毎日の歯磨きでお口の健康を守りましょう!!

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧下さい。

 

2022年07月13日