
*歯が欠けている(左下顎)
初めは穴が開いていて、徐々に穴が大きくなり欠けたそうです。
*前歯がぐらぐらしている
とのことで来院されました。
歯磨きをされていましたので、歯垢・歯石は多くはありませんでしたが、
切歯はひどくぐらついていました。
左下顎第3前臼歯も、破折してぐらついていました。
麻酔下での検査・処置が必要であることをお伝えし、後日、術前検査・歯科処置を実施しました。

欠けている左下顎第3前臼歯です。
歯冠が少しか見えていません。
何らかの理由で、う蝕(うしょく)又は破折してしまったようです。
切歯の様子です。
全体的に歯肉が後退し、ぐらついていました。また、下顎は特に内側に歯垢・歯石が多く見られました。
スケーリング
歯周プローブ検査
ぐらついていた切歯は歯周ポケットが6㎜以上あるものもありました。
右下顎の第1後臼歯は歯周ポケットが10㎜もありました。
歯科レントゲン検査
切歯の多くが、歯周病の進行によって歯槽骨が吸収され、歯を支えている部分が僅かになっていました。

プローブ検査で歯周ポケットが深かった右下顎第1後臼歯です。
歯の根元の周りが黒く抜け、病気が歯根部に及んでいることがわかります。

破折していた左下顎第3前臼歯です。
斜線部分が欠けて無くなっているのがわかります。
ぐらつきのひどい歯や歯根まで感染が及んでしまった歯などは抜歯してきれいに洗浄し縫合、
その他の歯は、歯周ポケットの中の汚れまでしっかり取り除き、健康な状態に戻せるよう治療を行いました。