
この症例のわんちゃんは自宅で歯みがきを行い、
定期的に歯科検診も行っていましたが、
徐々に左右上顎臼歯部分の歯垢・歯石の付着が目立つようになり
その部分の歯肉炎も認められたので、一度歯科手術を行いきれいにすることをおすすめしました。
後日、術前検査を行い、その後歯科手術を実施しました。

スケーリング
プローブ検査
左上顎犬歯内側のポケットが9mmと深くなっていました。
ぐらつきはありませんでした。
下顎切歯も2本、ポケットが9mmと5mmで深くなっており、
中等度~重度のぐらつきも認められました。
歯科レントゲン検査
下顎切歯です。
ポケットが深くなっていた箇所の歯槽骨が吸収されているのが確認できます。
左下顎の臼歯です。
第2後臼歯、黄色の斜線の部分の歯槽骨が吸収し、黒く抜けているのが確認できます。
上記の3本は、プローブ検査、ぐらつきの評価、レントゲン検査にて
温存は難しいと判断し、抜歯処置を行うこととしました。