*歯肉に穴が開いている
とのことで来院されました。
2年前にかかりつけの動物病院で歯科処置を受け、上顎犬歯を左右とも抜歯。
しかし、処置後左上顎の抜歯した部分の穴が塞がらず、1年後に再手術を受けたがそれでも塞がらなかったそうです。
口腔内を確認すると、
確かに左上顎の犬歯を抜いた部分は、穴が開いたままになっていました。
麻酔下での検査・処置が必要であることをお伝えし、後日、術前検査・歯科処置を実施しました。
丸の部分が左上顎の犬歯があった部分です。写真ではわかりにくいですが穴があいています。
矢印の歯は左上顎第4前臼歯です。歯垢・歯石が付着し、歯肉の後退がみられました。
スケーリング
歯周プローブ検査
歯科レントゲン検査
歯肉が後退していた左上顎第4前臼歯。
歯周病の進行により歯を支えている歯槽骨が吸収され、3本ある歯根のうち1本は、ほんの少ししか支えられていないことが分かりました 。
歯槽骨の著しい吸収が見られた左上顎第4前臼歯は抜歯して洗浄・縫合。
穴があいていた左上顎犬歯部分は綺麗に洗浄してから縫合して閉鎖。
その他の歯は、歯周ポケットの中の汚れまでしっかり取り除き、お口の状態を改善できるよう治療を行いました。