アビシニアン 9才8ヶ月 男の子
歯の状態を診てほしい。家で歯のお手入れはしたことがない。
上顎の臼歯部分に歯垢・歯石が少しあり、歯肉炎も起こっていましたが、ひどい口内炎等は認められませんでした。
「歯をきれいにしてから歯みがきを開始したい」とのことでしたので、後日術前検査を行いました。
十分な術前検査を実施し大きな異常は認められませんでしたので、安全に処置が出来ると判断しました。
プローブ検査
この左上顎犬歯は折れていることが確認されましたので、エキスプローラーを用い露髄しているかどうか確認を行いました。
幸いにも露髄はしていませんでしたので、そのまま温存することになりました。
露髄:歯の神経が表面に露出することを言います。
スケーリング
ルートプレーニング
ポリッシング
処置については詳しくは〈当院の歯科処置〉をご覧ください。
〈 処置から1週間後 〉「処置後1~2日は食べている時に少し口を気にする様子がありましたが、その後はその様子もありません。食欲はいつもよりは少し控えめかな?」とのことでした。
上顎臼歯部分の歯肉の炎症はほぼなくなり、歯は真っ白でとてもきれいなままでした。
この状態を維持していただくため、歯みがき教室を行いました。
その後は、定期的に歯科検診を行ない、口腔内の健康状態を確認しています。
今回の処置は、軽度の歯垢・歯石・歯肉炎での処置でしたので、麻酔時間も比較的短時間であり、抜歯を行うことなく、すべての歯を温存することができました。
早めに処置を行い、これからのデンタルケアについて考え、実施してあげることで、今後の生活の質が向上したと思います。
引き続きご家庭でのデンタルケア頑張りましょう!