歯をきれいにしてから歯みがきを開始したい<軽度歯周病>(アビシニアン 9才)歯科症例88

アビシニアン 9才8ヶ月 男の子

 

 

歯の状態を診てほしい。家で歯のお手入れはしたことがない。

上顎の臼歯部分に歯垢・歯石が少しあり、歯肉炎も起こっていましたが、ひどい口内炎等は認められませんでした。

歯をきれいにしてから歯みがきを開始した」とのことでしたので、後日術前検査を行いました。

 

 

十分な術前検査を実施し大きな異常は認められませんでしたので、安全に処置が出来ると判断しました。

 

 

 

プローブ検査

 

 

この左上顎犬歯は折れていることが確認されましたので、エキスプローラーを用い露髄しているかどうか確認を行いました。

幸いにも露髄はしていませんでしたので、そのまま温存することになりました。

露髄:歯の神経が表面に露出することを言います。

 

スケーリング

 

ルートプレーニング

 

ポリッシング

 

処置については詳しくは〈当院の歯科処置〉をご覧ください。

 

 

 

 

 

 

 

〈 処置から1週間後 〉「処置後1~2日は食べている時に少し口を気にする様子がありましたが、その後はその様子もありません。食欲はいつもよりは少し控えめかな?」とのことでした。

上顎臼歯部分の歯肉の炎症はほぼなくなり、歯は真っ白でとてもきれいなままでした。

 

この状態を維持していただくため、歯みがき教室を行いました。

その後は、定期的に歯科検診を行ない、口腔内の健康状態を確認しています。

 

 

今回の処置は、軽度の歯垢・歯石・歯肉炎での処置でしたので、麻酔時間も比較的短時間であり、抜歯を行うことなく、すべての歯を温存することができました。

早めに処置を行い、これからのデンタルケアについて考え、実施してあげることで、今後の生活の質が向上したと思います。

 

 

引き続きご家庭でのデンタルケア頑張りましょう!

 

2017年04月11日