歯科の治療と処置 114 ビーグル 5才 女の子 <歯みがきすると出血する>

 

もともと不正咬合があり、かみ合わせの診察で来院されたワンちゃんです。

歯が対側の歯肉に当たっている部分があったため、お家でのケアをしながら

継続してお口の様子をチェックさせていただいていましたが、

 

歯みがきをすると、左下顎臼歯のあたりから出血するとのこと。

 

左下顎第4前臼歯部分の歯肉に軽度の炎症が認められました。

その後、歯みがき時の出血が増えてきたため、歯科処置を実施しました。

 

 

 

歯周プローブ検査

 

 

歯科レントゲン検査

矢印の歯が出血していた左下顎第4前臼歯です。隣の第1後臼歯と重なるように斜めに生えていました(〇部分)

そのため重なった部分が磨きにくく、歯周病が起こってしまい炎症により出血しやすい状態になっていました。
ぐらつきはなく、レントゲンでも問題なかったため、歯は温存し炎症を改善する処置をしました。

 

スケーリング

 

ルートプレーニング

 

 

歯冠破折のあった切歯の歯冠修復処置 も行いました。

 

 

 

 

 

 

ポリッシング

 

歯科用軟膏の注入

 

 

 

 

 

 

 

 

 

<処置から約1か月後>

歯肉の炎症は全くなくなっていました。

 

 

今回のケースでは、

飼い主さまがお家でのデンタルケアをされていたからこそ、

歯肉の炎症・出血に早期に気付くことが出来、抜歯することなくお口を健康な状態に戻してあげることができました。

 

やはり毎日のデンタルケアはとても重要です。

 

また、ワンちゃんのお口の形や歯の生え方などによっては、

思わぬところに歯周病の起こりやすいポイントができてしまうことがあるのですね。

 

これからも、お口の様子、定期的に診せてくださいね。

2019年10月06日