口を痛がるため他院で治療していたが改善しない<歯肉口内炎・歯周病>(猫 mix 9才)歯科症例178-③

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右上顎

 

右下顎

 

左上顎

 

左下顎

 

 

 

 

退院翌日(術後2日)からよく食べ、おもちゃで遊ぶなどして元気にしています。とのことでした。

歯科処置から一週間後の診察では、口腔後部の腫れや発赤も落ち着き、

縫合部の問題もありませんでした。

 

 

 

このねこちゃんは、当院に来院していただく9ヵ月程前から、

口の痛みのため食欲が少しずつ落ちてきている状態でした。

かかりつけ病院や、他院でも見てもらい内服薬等の治療をうけていらっしゃいましたが解決せず、

当院にて根本的治療を行うこととなりました。

 

今回の処置は前臼歯抜歯を行いました。

前臼歯抜歯をすることで、歯に付着する歯垢や細菌数を減らして、

歯肉口内炎(口腔後部口内炎)の改善を図ります。

とても大変な処置のため、処置後一時的に食欲が落ちてしまう猫ちゃんもいるのですが、

この猫ちゃんは術後2日目からフードをしっかり食べて、

おもちゃで遊んだりと機嫌よく過ごす事が出来ているそうです。

 

猫の歯肉口内炎(口腔後部口内炎)は、ごはんが食べたくても、口の痛みのため食べる事ができない

非常につらい病気の一つです。

今回、飼い主様に当院での処置を決断していただき、

この猫ちゃんの生活の質は大幅に改善したと思います。

飼い主様にも大変喜んで頂き、私たちもとても嬉しいです♪

今後のケアも一緒に頑張っていきましょう!

 

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧下さい。

2025年06月30日