口を触ると歯茎から出血する
歯科処置希望 とのことで来院されました。
口腔内を確認すると、多量の歯垢・歯石が付着し歯肉に炎症が起こっていたため、
後日、歯科処置を実施することになりました。
術前検査では特に異常はありませんでした。
歯周プローブ検査
レントゲン検査(上顎切歯)
レントゲン検査(右下顎臼歯)
歯神経ブロック
スケーリング
ルートプレーニング
抜歯処置
洗浄・歯槽骨のトリミング後、縫合
抜歯窩を滑らかにし、丁寧に洗浄・縫合することで、痛みや不快感を抑え、より快適な状態にします。
ポリッシング
歯周ポケットが深かった部分に歯科用軟膏を注入し、処置は終了しました。
<処置から10日後>
抜歯・縫合を行った箇所も問題なく、歯肉の炎症も治まっていました。
また、切歯のぐらつきがかなり改善していました。
処置前は、歯肉に炎症が起こり出血しやすくなっていました。また、ぐらついている歯もありました。
処置後は、処置から1カ月以上たっても炎症はなく、とても健康な状態です。
「歯みがきを以前ほど嫌がらなくなりました。前は痛かったのだと思います」と飼い主様。
歯肉に炎症が起こっていると、痛みや不快感があるため、歯みがきを嫌がるようになります。
歯科処置により痛みを取り除いてあげることで、お家でのケアがしやすくなります。
これからは、今ある歯を大事に、デンタルケアを続けましょうね。