炎症の数値が高い<歯周病>(トイプードル 7才)歯科症例170-③

 

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右上顎

 

右下顎

 

左上顎

 

左下顎

 

上顎切歯

 

下顎切歯

 

 

 

術後2日目までは食欲がいつもより少なかったようですが、

術後3日目からは、食欲もしっかりあり、とても活動的で元気にしているとの事でした。

1週間後の診察では、歯は真っ白で歯肉の発赤も落ち着いていたので、

歯みがきき教室を行い、自宅での歯ブラシによるケアを行って頂くことにしました。

 

 

 

今回、重度の歯周病により歯肉の激しい炎症による出血や歯のぐらつきが認められました。

既に10本の歯が抜け落ちており、

更に今回の処置で15本とたくさんの歯の抜歯を行うこととなりました。

 

術前は、

・CRP(炎症の数値)の高値

・日によって元気がない日がある

・口を触ると痛がる

などの症状がありましたが、

術後、

かかりつけ病院での血液検査の結果、CRPが正常値になった

とても元気でおねだりして鳴くようになった

口周りのブラッシングをさせてくれるようになった

と、血液検査結果や身体のコンディションも明らかに改善しました。

 

わんちゃんの口腔内は人の口腔内と比べると細菌が繁殖しやすく、歯垢から歯石に代わるスピードも早いです。

さらにそのスピードは犬種によってもその個体によっても様々です。

このわんちゃんは7才と高齢でないに関わらず、

ここまで悪くなってしまったのは、

充分なデンタルケアが出来ていなかったからだけでなく

口腔内が悪くなりやすい素因があると考えます。

 

今後は定期的なデンタルチェックと

自宅でのデンタルケアやサプリメントなどを使いながら

口腔内の健康を保てるように一緒に頑張りましょう!

 

 

→診察から術前検査、手術への流れはこちらをご覧ください。

 

 

2024年08月31日