＊下の前歯がぐらついている
＊上の前歯の歯茎にできものがある
＊食べにくそうにしている
口腔内を確認すると
ほとんどの歯に歯垢・歯石が付着しており、歯周炎もみられました。（写真左）
特に下顎切歯の歯肉が後退し、歯がぐらついていました。（写真右）
重度の歯周病が起こっていると思われましたので早期の歯科処置をおすすめしました。
飼い主様とご相談の上、後日術前検査後、歯科処置を実施しました。
（写真は歯科処置時）
歯神経ブロック
口腔内の炎症がひどく、少し触れるだけで痛みを感じていたため
今回は最初に歯神経ブロックを行いました。
スケーリング
歯周プローブ検査
歯周ポケットの深さを測ります。
右の写真のような根分岐部病変も多くみられました。
歯科レントゲン検査
下顎切歯のレントゲンです。
歯周病により黄色の部分の歯槽骨が吸収され、歯がぐらついていました。
右上顎臼歯部のレントゲンです。
第１前臼歯と第2前臼歯で残根がみられました。（黄色〇印）
左上顎臼歯部のレントゲンです。
第１前臼歯で残根がみられました。（赤矢印）
第２前臼歯はぐらついていて片方の歯根が確認できませんでした。（水色矢印）
第３前臼歯では片方の歯根が破折していました。（黄色矢印）
検査後、抜歯が必要かなどを判断し処置を行います。
上顎切歯部にあった腫瘤は、病理検査の為に切除しました。
