口が痛くて食べられない<歯肉口内炎・吸収病巣>(猫 13才7カ月)歯科症例148-①


 

* 口が痛いみたい

* 口をクチャクチャさせている

* 食べたいのに食べられないみたい

 とのことで来院されました。

 

3年5カ月前に口の痛みで食欲が落ち、体重が減ってしまったため歯科治療を行った猫ちゃん。

処置により痛みがなくなり、術後は体重も戻りとっても元気でした。

最近、また痛みがでてきたとのこと。

 

お口の中を見ると、臼歯部分の歯肉や口腔後部に強い炎症が見られました。

 

歯周病歯肉口内炎が起こっていると思われましたので、

早期の歯科手術をおすすめしました。

後日手術を希望され、術前検査後、歯科手術を実施しました。

 

 

まず口腔内を確認し、歯周プローブ検査・歯科レントゲン検査を実施。

口を正面から見た写真です。

やはり左右とも口腔後部に強い炎症があり、歯肉口内炎が起こっていました。

 

歯周プローブ検査

 

 

切歯は1本破折していました。

 

臼歯は上顎下顎ともに猫破歯細胞性吸収病巣(FORL)が起こっていました。

レントゲンで見ると、歯の一部が吸収され、なくなっているのがわかります。

 

歯根が吸収されていた臼歯や破折していた切歯は抜歯し、

その他の歯は、歯周ポケットの中の汚れまでしっかり取り除き、お口の状態を改善できるよう治療を行いました。

 

歯科症例148-②へ

 

2022年08月07日