* 口が痛いみたい
* 口をクチャクチャさせている
* 食べたいのに食べられないみたい
とのことで来院されました。
3年5カ月前に口の痛みで食欲が落ち、体重が減ってしまったため歯科治療を行った猫ちゃん。
処置により痛みがなくなり、術後は体重も戻りとっても元気でした。
最近、また痛みがでてきたとのこと。
お口の中を見ると、臼歯部分の歯肉や口腔後部に強い炎症が見られました。
歯周病・歯肉口内炎が起こっていると思われましたので、
早期の歯科手術をおすすめしました。
後日手術を希望され、術前検査後、歯科手術を実施しました。
まず口腔内を確認し、歯周プローブ検査・歯科レントゲン検査を実施。
口を正面から見た写真です。
やはり左右とも口腔後部に強い炎症があり、歯肉口内炎が起こっていました。
歯周プローブ検査
切歯は1本破折していました。
臼歯は上顎下顎ともに猫破歯細胞性吸収病巣(FORL)が起こっていました。
レントゲンで見ると、歯の一部が吸収され、なくなっているのがわかります。
歯根が吸収されていた臼歯や破折していた切歯は抜歯し、
その他の歯は、歯周ポケットの中の汚れまでしっかり取り除き、お口の状態を改善できるよう治療を行いました。