<猫破歯細胞性吸収病巣>食欲が落ち痩せてきた・歯肉が赤い気がする(猫 mix 10才)歯科症例95

 

 

家で少ししか食べず、痩せてきた(他の家でもらっているかもしれないが)

歯肉が赤いような気がするとのことで来院されました。

食べにくそうな様子はなかったそうですが、体重は約7カ月前と比べると1kg以上減っていました。

 

上顎臼歯部分で歯肉炎・歯周炎が認められました。

特に上顎左側の歯肉はひどく腫れていました。

 

 

術前検査にて、大きな異常は認められませんでした。

 

 

プローブ検査

ひどく腫れていた左上顎部分の臼歯はポケットが9㎜もありました。

 

口腔内確認

左上顎や他の箇所にも吸収病巣(FORL)が認められました。

 

歯科レントゲン検査

右上顎第3前臼歯

この歯は歯根部が吸収され、なくなっていました。

 

左上顎第4前臼歯

この歯も歯根部が吸収されていました。

 

これらの歯は抜歯処置が必要と判断されました。

 

歯神経ブロック

 

スケーリング

 

ルートプレーニング

 

抜歯縫合処置

 

ポリッシング

 

歯科用抗生物質軟膏の注入

 

 

 

 

 

 

 

 

<処置翌日>

「帰ってすぐフードを食べました。お腹がすいていたみたいです。」とのこと。

 

<処置から1週間後>

歯肉の炎症はなくなり、抜歯・縫合部分も問題ありませんでした。

 

<処置から4ヶ月後>

「食欲はしっかりあり、体重が増えたと思う。口を気にする様子もない。」とのこと。

体重は処置前から、850gも増えていました!(5.15㎏→6.0㎏)

 

 

お口に痛みや不快感があると、食べたくても食べられなかったり、食べにくかったりで、体重が減ってしまう事があります。

今回のケースでは、体重減少が気になり来院され、口腔内にひどい炎症が見つかり、歯科処置を行いました。

「お外に行く猫ちゃんのため、歯みがきがなかなか思うタイミングでできないけれど、頑張ろうと思います!」と飼い主さま。

これからも毎日美味しくフードが食べられるよう、ホームデンタルケアを続けていきましょう。


2018年01月29日